教育の無料化と子育て支援

考えたい日本の子育て支援

子育て支援の一環として教育の無料化というものが挙げられまいます。

これは具体的な方法も検討されていてこれからこの方向で政府が動くということは間違いはないでしょう。

既に欧州などでは無料で教育が受けられるというのは当然のこととして多くの国がその方向で動いているので、これは世界の流れということもいえるかもしれません。

ただ、日本の場合は注意をしておく必要があります。

というのはこの無料化をするための財源が何も確保されていないということです。

当然これまでの教育レベルを落とすことはありませんから、質を保ったまま無料化を実現するということは、政府から何らかの補助金のようなシステムが出てくるか政府が管轄若しくは運営するのかというようなことが出てくることになります。

ではその為のお金はどこからくるのでしょう。

それは税金から来ることになります。

恐らくは消費税の増税もこれに充てられることになると考えてもいいでしょう。

ここまでいうと分かってくるのではないでしょうか、そうです無料で教育が受けられるシステムにはお金がかかるということです。

無料という言葉は子供を持っている人が直接的に払うことはないという意味でも無料であって多くの人が負担をしなくてもいいという意味でも無料ではないということに気づく必要があります。

この言葉だけを聞くと当然それはやった方が良いということになるでしょうが、これには莫大なお金がかかることになります。

当然その負担は国民に行くことになります。

このことについては政府は何も選挙で言うことはありませんでした。

まだどこからどれだけ獲得するのかということが決まっていないということもありますが、具体的な負担を明言すると選挙で負けてしまうということがあるからです。

ですがこの負担は確実に大きな負担として国民全体に課されることになります。

ただで運営できるものなど無いわけで、この負担がどれくらいになるのかは想像だに出来ないものがあるので注意をする必要があるわけです。

無料より高いものは無いということをこれから実感することになることは間違いないといってもいいかもしれません。

危機に瀕する日本の財政

日本の財政は危機的な状態にある事を忘れてはいけません。

このことがある限り政府が何をしようともその負担は全て国民に行くしかないのです。

ですから財政再建がいち早く叫ばれてきたわけです。

このことをしっかりと理解する必要があります。

借金がある家庭が良いものを食べたりすることは出来ません。

いい服を着たりすることも出来ないのも当然です。

借金をすれば出来るという人もいるかもしれませんが、そんなことをすれば次に待っているのは利息によるさらなる負担増です。

今の日本政府は世界一の借金を抱える貧乏国であることを忘れてはいけません。

世界的な危機を引き起こしたギリシャよりも悪い状態にあるのです。

そのことを考えればこの借金状態がいかに深刻な状況なのかが分かるでしょう。

それでも有権者は財政再建よりも教育の無料化ということを優先する政府を選びましたから、財政再建はまた延期されている状況です。

子育て支援という名のもとに教育の無料化という方向性は示されましたが、この財源については何も決まっていないのが現状です。

ですがこれによってさまざまな予算が付くことは間違いはなく、何かを削るかして財源をここに充てる必要が出てきます。

場合によってはなんらかの公共サービスの質が低下することにはなるかもしれません。

これはお金がないからどうしようもないわけです。

貧乏な国が何かをしようとすればこれまでしていた何かをやめる他はありません。

これが財政難に陥った国の出来ることです。

どうしようもありません。

このことに国民はいち早く気付く必要があります。

豊かな国であれば教育を無料化したりすることは造作もありません。

有り余るお金の行き先を変えるだけで出来てしまうでしょう。

これが国が豊かであることのメリットです。

世界一の貧乏国といわれる日本

ですが、日本は世界一の貧乏国ですので、こんなことも簡単には出来ないのです。

教育の無料化が難しいというのではなく、そのためのお金がないのであるところから持ってくるしかありません。

持ってきたところのサービスはなくなるか質を落とすしかないということなりますが、全てを成り立たせる魔法はありませんので、政府は今国民の目が最も向いているところにお金をつぎ込むということをします。

このことを国民はしっかりと監視する必要があるといえるでしょう。

何を減らして何を財源とするのかを見張らないと知らない間にこれまで当然出来ていたことが出来なくなっているということはあり得ることです。

基本的に行政サービスは質が落ちないのが当然と考えられていますが、お金が無くなれば質が落ちるのは当然です。

子育ている時、特に0才から幼稚園に入るまでの間、近くで開かれている子育てセミナーなどに参加するといいと思います。

同じ悩みを持つお母さんといろいろ話ができ、子供もたくさんの子と遊べるので親も子もストレス解消できます。