家庭教育が大切な理由とは

家庭での教育が大切な理由

子供にとって大切なことといえば教育です。

しかし、教育というと親のなかには良い成績をおさめることに重きを置く人がいます。

そのために、小さいうちから何万円もする高い学習塾や習い事にいくつも通わせたり、有名な幼稚園、小学校、中学校、高校そして大学に通わせようと一生懸命になる親は少なくありません。

もちろん、子供に良い教育を受けさせることはけっして間違いではありません。

それが子供の未来や就職につながることがあるからです。

しかし、中には、教育はすべて学校に任せているから、と子供の教育を学校任せにしている親たちも少なからずいます。

しかし子供を教えるのは学校だけではなく、家庭でしっかりと子供を教えて訓練する必要があります。

そのことを一般に家庭教育と呼んでいます。

家庭教育とは文字通り家庭での教育のことを指しています。

家庭の中でお父さんやお母さんやそのほか一緒に住んでいる家族が、一丸となって子供に言葉や生活習慣や他の人との意思の疎通を図るうえで欠かせないコミュニケーション能力など生きていくうえで必要不可欠な技術を身につけさせて援助することです。

では、具体的にどのように教えていくことができるでしょうか。

例えば子供がまだ小さいうちから朝起きた時には「おはよう」ときちんと目を見て元気よく挨拶をさせることから一日がスタートします。

できるなら、親が起こしてあげるのではな前の日に自分で目覚ましをセットして自分で起きるように教えましょう。

そして、起きたなら自分で洋服を着替えて顔を洗うこと、食事前に石鹸でよく手を洗うことなどを教えることができます。

食事がスタートするときには、きちんと自分の指定された席に座ること、食べる前には「いただきます」ということ、そして食事中には食べ物が口に入っているときには口を開けて大きな声で話さないこと、汚い会話をしないこと、ご飯をこぼしたり残したりせずに最後まできちんと食べること、食事をしているときには不必要に席を立たないことなどの食事に関してのマナーを教えてあげることができます。

では、食事が終わったならどうすべきでしょうか。

終わったなら「ごちそうさまでした」「ありがとうございました」といって自分が食べたお茶碗やコップやお箸などを流し台に持っていくことを教えてあげましょう。

朝起きるときから朝食が終わるまでことといえばほんの三十分足らず間ですが、しかしこの本の短い間でも子供はたくさんのことを学ぶのです。

学校や社会でも友達や目上の人にきちんと挨拶する大切さを学べる

親や家族に「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」ということで学校や社会でも友達や目上の人にきちんと挨拶する大切さを学べます。

挨拶は人間の基本だからです。

そして、残したりこぼしたりせずに食べることで食べ物や物に対して粗末にしないことも学べます。

さらに、集中力やマナー、後片付けすることなどを身に着けることができます。

良い大学を出て一流企業についている人でも基本的なマナーを身に着けていない人がいる

こういったことが幼いころからきちんとお知られていない子供がいるために良い大学を出て一流企業についている人でも基本的なマナーを身に着けていない人がいるのです。

それは本人が恥ずかしい思いをするだけではなく、親の恥でもあります。

それで、ぜひ子供が小さなうちからしっかりと基本的なことを教えていきましょう。

しかし、小さい子供は一度言ったからと言ってすぐに身につくものではありません。

何度も何度も繰り返し教えていく必要があります。

あまりにも同じことを教えるので中にはあきらめてしまったり切れてしまう親もいます

しかし、あきらめずに何度も教えていくならきちんと身に着けることができます。

こういった基本的な教育以外にも親が子供に教えてあげることができます。

女の子であれば裁縫やお料理やお掃除などです。

お母さんと一緒に簡単な料理を作って一緒に後片付けをするなら料理だけではなく、親とのコミュニケーションをとることもできますので、絆が深まります。

子供にとって必要とされている愛されているという自覚を持て、自信や自尊心にもつながる

子供にとって自分は必要とされている、愛されているという自覚を持つことができ、自信や自尊心にもつながります。

もちろん男の子であっても料理や裁縫などを幼いうちから教えてあげることができますが、男の子には男の子の性格や得意分野があります。

例えば、大工仕事や電気や水道などの工事や修理です。

子供は親と一緒に何かを作ったりするのが大好きですのでお父さんは休みの日や仕事が早く終わったときなどは是非一緒に子供と作りましょう。

プラモデル作りからスタートするのも良いでしょう。

親が子供を教育する際には、ただ単に子供にがみがみ言って教えるのではなく、親自身がまず模範となる必要があります。

子供は親に一貫性がなかったならすぐにそれを見破ります。

そうすると子供は親に対して敬意を示すのが難しくなります。

作新学院の理事長である畑恵氏は著書でこう言っています。

「ぜひ、親自身が子供の良い先生となって模範を示してきましょう。そうするなら、子供は学校や社会に出た時、しっかりとしたマナーを身に着けて堂々と生きていくことができます。」

畑恵氏について詳しくはこちら→畑恵の著書について