日本で多い性病としてクラミジアがあります

10代から20代の中で感染者数が最も多い性病として、クラミジアがあります。

クラミジアの原因となる病原菌は、クラミジアトラコマチスというもので、ひと昔前には目のトラコーマや封入体性結膜炎の原因菌として知られていました。

現在の日本では水道の整備が進んだために、綺麗な水で生活できるようになるトラコーマの症状は減りましたが、男女の性器には以前として存在しており、現在では性病の感染率ナンバーワンの病気となっています。

クラミジアの感染経路は、口と性器に直接的に接触することで、検査キットで自分で調べることも可能です。

クラミジアトラコマティスは直径が0.3ミクロンの細菌で、子宮や膣、男性の尿道などに住み着いて性行為によって直接的に感染します。

コンドームを使用することで予防が可能ですが、コンドームなしの性行為によって男性の尿道から女性の性器へ、女性の性器から男性の尿道へ感染することがわかっています。

近年では、オーラルセックスが広がっていますので、性器から咽頭への感染も増えています。

女性の性器にクラミジアが感染したときには、症状があまり感じられないために男性と比較したときに自覚症状が現れないことが考えられます。

そのために、検査を受けなければ数年間にわたって、感染していることに気付かない場合もあります。

女性の場合には、おりものが増えることや、性行為後の軽い出血が見られることも考えられます。

※参考ページ:性病 症状 女

子宮内膜から卵管を経由して、腹腔内まで感染が広がって、骨盤腹膜炎や子宮付属器炎などを発症したときには、性交通や下腹部の痛みを強く感じるようになります。

症状が重くなったときには、卵管の炎症から不妊症になったり、子宮外妊娠の原因になります。

医療機関を受診することで、抗生物質を服用することで治療が可能で、ジスロマックの処方を受けることになります。

ジスロマックは1回の服用で7日間効果が持続しますので、飲み忘れを防げる薬と言えます。